20120925日本薬剤学会公開市民講演&ミニ恒友会報告

メインテーマ〜世界標準の医薬完全分業について〜

 

最初の講演は我らが永井先生。いつも話が進化していきます。G7-先進7カ国で分業になっていないのは日本だけ!

さらに1240年から今まで700年以上先進国で続いている医薬分業。中世最大の英知、それが日本で軽視されてい ます。

 

私は今回の講演を楽しみにしていました。いかに韓国の医薬完全分業が2000年7月に実施されたか興味があったから です。韓国の完全分業は、市民運動が起爆剤になり金大中が選挙公約をして大統領に就任して医師会の猛反対の中 実現しました。その結果、抗生物質、ステロイド、消化管薬の処方が減り、また医師が処方箋を慎重に作成するようにな った。しかし、今後も分業を持続するために医師の協力が必要で、処方する医薬品の目録等の提示がないと処方薬が 全て揃わないという不便が起こるという話でした。そして医師会は今も元に戻そうとする動きもあるようです。

 

続いて木村先生、実被害者の間宮先生の薬害のお話。1983年のソリブジンに気がつかなかった−体を張ってでも発症 を防げなかった化学者の薬剤師。薬剤師が安全と勧めて引き起こしたサリドマイド。考えさせられる点が一杯ありました。  医師の立場の前野先生のお話。医師が慢性的に不足していて、今、医学部の定員を増やしても増えるのは8年後。 薬剤師が薬局、ドラッグストアーあるいは病院の窓口でトリアージをしてくれれば医師の負担が軽くなるという話をされまし た。ただ、薬剤師は、心筋梗塞、といえば、薬、症状に詳しいけど胸痛という観点では知識が少ないと言う話をされまし た。今後の課題だと思います。この話で、3.11の震災でいわき薬剤師会会長の長谷川氏の講演の時に聞いた話を思い 出しました。震災で薬剤師は、今ある持ち寄ったくすりを分別して医師と協議して優先度の高い患者に投薬して事なき を得ました。また、医療チームに薬剤師がいる所は長蛇の列の患者に問診をしてOTCで対応できる人を減らして効率 が良かったと言う話も聞きました。永井先生のいわれるフランスの空港には診療所の矢印はないけど薬局の矢印があり、 具合の悪い人はそこで薬剤師が対応するというのが実践的なことだと分かります。

 

上田薬剤師会の飯島先生、とても元気な方でこれから何かやってくれそうな気がしました。質疑応答になったときに質問 された神戸から来られた薬学部5年生のお嬢さん。物怖じしないで、素直に質問できる。その気持ちをずっと持ち続けて薬 剤師の未来を変えていただきたいと思いました。その応答で薬剤師会会長の山本先生は完全分業の覚悟はあるのか? と問われました。私は全ての薬の責任を薬剤師が取るのは当然だと思います。ついでに呼び名も薬剤師でなくて世界標 準の薬師にしてほしい。今回の講演は、一人でも多くの薬学生に聞いていただきたかった。

 

その後、神田駅前でミニ恒友会。仕事帰りの方が10名ほど合流して総勢20名。前田会長の乾杯で始まりました。永井 先生が日に日にお元気になられるのを感じます。昔話をしたり、近況を話したり、あっという間に2時間半が過ぎてしまいまし た。この楽しい会の大成功は先生の奥様のおかげと思って感謝しています。本当にありがとうございました。

 

今後も永井先生のご都合の良いときに随時ミニ恒友会を開催したいと思います。開催の日時、詳細につきましては決ま り次第、一斉メール、ホームページでお知らせいたします。どうぞ、今回ご参加できなかった方も次回はお気軽にご参加くだ さい。

                   

(文責 関 繁雄)

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