新生恒友会に寄せて 2011.02.05

                      

永井恒司

 

皆さん、今年もよろしくお願い申しあげます。

新生恒友会は、ダイナミックな響きがして大きな発展が期待されます。学校の良し悪しは、とかく国家試験合格率だけで 決まるような錯覚に落ち入りがちです。本来、同窓会の優劣のように数値で表せない要因も含めて適正に測られるとき 真の評価がなされます。アメリカの立派な大学はいずれも同窓会が立派です。新生恒友会も、ありふれたタイプのもので はなく、高品質の同窓会としての素質があります。

 

最近、正直に言わせてもらうなら、星薬の崇高な建学の精神「本学は世界に奉仕する人材育成の揺籃である」の存 在が薄れて来ているような気がします。国家試験至上主義のため、建学の理念に立ち返る余裕がなくなっているのでは ないでしょうか。私は星薬へ来て始めて星一先生のことを知りました。それは学生の田口一男君が星先生に関する色々 の資料をもって来て親切に説明してくれたからです。そして、星先生の偉大さがよくわかってくると同時に、田口君のような 学生がいる学校は実に大したものだと思いました。真に星薬へ来た甲斐があったと思いました。

 

このことはその後の私の人生観の形成にも大きな影響をあたえました。財団法人永井記念薬学国際交流財団を創 立する気持になったのも、この田口君との最初の出会いにより、星先生のことを知るようになったのがきっかけと言えます。 財団の設立は生易しいことではなく、当初は夢のようなことでした。それが、次第に星先生にあやかりたい気持ちが膨ら んできて、ついに実現に漕ぎつけました。それには、親友の小西先生の強力なご支援を頂いたことを絶対にわすれるこ とができません。

 

教師は、通常、学生を教える立場にありますが、私は実に多くのことを学生に教えてもらいました。それは量り知れま せん。本当の師弟関係はそういうものだと思います。新生恒友会は、あまり無理せずに、自然な同窓関係を作り上げ、 洗練された親睦会であると同時に、豊かな人間力が付加された素敵な組織に盛り上げて行きましょう。

 

私は、目下体調を崩して、大変残念ですけれど、欠席させていただきますが、次回を楽しみにしております。 それでは盛会をお祈りします。

                  

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