永井先生から

皆さん:

猛暑の夏も終わり、過ごしやすくなってきました。

 

実は、私は恩師石館守三先生のお供をして1975年(38年前)に初めて国際薬学連合(FIP)会議に参加しました。 それが今年の開催地アイルランドのダブリンでしたから感無量でした。その時以来、国際普遍の医薬完全分業に強い 関心を持ち、日本もこれを果さなければ世界の第一級の薬学にはなり得ないと信じて来ました。

そして、1995年に熊本大学薬学部の非常勤講師にしていただいてから、当大学の学生に国際的な医薬分業の話を させてもらってきました。ただ、院外処方せん率60%を医薬分業率60%と言う表現を聞くと、不分業130年の日本に とって完全分業達成は前途遼遠であることを感じております。「The Gallup Survey of Public Opinion」の調査で先 進国では“薬剤師が市民から信頼される職業No.1”であるのは、薬剤師の人柄だけでなく、完全分業という社会の仕 組が根底にあるからだと思っております。そこから“薬剤師Ethics”が生まれてくると言えると思います。日本も完全分業 が実施されれば、薬剤師Ethicsが育ち、名実ともに薬剤師の地位は上がると信じています。

 

日本人にはチップの習慣がないように、なかなか目に見えないことに関しては、評価されないところでありますが、この 度九州山口薬学大会で、特別講演にお招きいただきましたので、完全分業と薬剤師Ethicsのことを精魂込めて話さ せてもらおうと思っています。講演の司会をしてくださる曲渕先生のすすめで、講演要旨を更に短くした要点を1ページ にまとめてみましたので、暇のときに目を通していただきたく存じ、添付します。

季節の変わり目ですので、ご自愛ください。

P.S.前便発信直後、国際薬学連合(FIP)会長Dr. Michel Buchmann が来年の日本薬剤学会年会(5月20− 22日、大宮)に来訪下さることになりました。市民講演会も考えています。全世界薬剤師300万の頂点にある人物 なので、政府関係者もよろしくお願いします。

永井恒司

2013年9月15日九州山口薬学大会講演要旨

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