遠藤日記(965)

遠藤浩良です。

日本学術会議から”薬剤師への提言”が発出されています。

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薬剤師の将来像で提言‐専門職としての自律要望 日本学術会議

薬事日報2014.1.24

 

日本学術会議薬学委員会の「チーム医療における薬剤師の職能とキャリアパス分科会」は20日付で、提言「薬剤師の 職能将来像と社会貢献」を公表し、薬剤師 に医療専門職としての倫理観の涵養と自律を強く求めた。病院においては 薬剤師の完全病棟配置、地域ではプライマリケアや慢性疾患の管理に対する関与を一層進める必要があると指摘。また、 臨床研究に積極的に参画することの必要性と意義を強調すると共に、そのため第三者機関に保証された研修や透明性 の確保された認定制度の整備が必要とした。提言では、薬剤師の現状と課題について、低分子化合物の医薬品の時代 から、細胞を用いた治療が重要な位置を占める時代になってきたことや、医薬品開発のグローバル化により、日本での経 験が不十分な医薬品も承認される例が増え、市販後の安全対策の重要性が増大していることなどを示した。このような 医療のダイナミックな変化の中で、薬剤師の役割は急速に変化していることを強調。その上で、薬剤師には開発から市販 後の安全確保まで包括する創薬研究の推進と実践が求められると指摘。また、薬学の社会的機能をさらに高度化するた め、医療専門職としての倫理観の涵養と自律、医療現場での新たな職能、臨床系教員のあり方、臨床研究への積極的 参画、専門薬剤師育成の必要性、卒後教育、初期研修の整備などについて提言した。

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上記報道の「提言」は下記サイトに掲載されています。全文 32頁に及ぶ長大なものですが、皆様には是非ご一読を期待します。

    http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-t184-1.pdf

なお、上記をまとめた「チーム医療における薬剤師の職能とキャリアパス分科会」の顔触れ(本文26頁の前の表紙裏i頁に、 平井みどり委員長以下総勢9名が記載されています)を見れば、この勝れた作文は”さも有りなん”と十分うなずかれます。 でも本当は、我々の知らない学術会議の方々からこんな薬剤師への期待が述べられる位に、薬剤師イメージが一般社会 ではっきりと定着しているようになるといいんですが。そうでないと、学術会議の場を借りた薬剤師のマスターベーションの感を 免れませんので。

遠藤先生:

私は遠藤日記(965)に関連して、既に下記(赤文字)のような意見を発しました。ご批判ください。現時点で何の反論 もいただいておりません。 なお、私は幸い未だに学生に講義をする機会をいただいておりますが、その経験から、私達大 人の薬剤師・薬学教授は未来の薬剤師(薬科学者)のために次の2点を解消する責任があることを強調させていただき ます。

@「先進国G7(現在G8)の中では、医師の調剤が認められている国は日本だけである」、(隣の韓国は2000年に撤廃;

A法律上、「日本の薬剤師のステータスは医師が居れば要らない」。そしてこれは標記提言より優先する、と確信します。

永井恒司

追伸:日本学術会議薬学委員の方でメールアドレスの分かっている方にc.c.で送らせていただきます。

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2月7日の薬剤学会理事会議題追加

1.審議事項

 

日本学術会議薬学委員会2014.01.20公表:提言「薬剤師の職能将来像と社会貢献」について、この個々の記述内 容には異存はないが、総括して本学会が推進しているいる「医師の調剤」の撤廃(医薬完全分業)には一切触れていな い。つまり、日本の医師は、医師法22条・歯科医師法21条・薬剤師法19条の例外規定により、薬学を修了しないで薬 剤師と同等の薬剤師技能・職能があると見なされて調剤でき、法律上「日本の薬剤師は医師が居れば要らない」ことに 一切触れていない。故に、薬剤師の最重要基盤が欠如しており、記述されている個々の事項のの実効性は薄弱である と言わざるを得ない、と学会として意見表明する。

参考までに上記提言を添付します。

2.報告事項:先進国G8の中で「医師の調剤」を認めるのは日本一国であることが確認された。資料添付(従来はG7だけ知られていた)

以上

永井恒司

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