永井恒司先生のメッセージです

飯島先生・日薬会長 山本信夫先生

本日の"飯島情報"の下記の記事について思うことがあります。敵対するのではなく、相互理解を深めて行くことが大事です。 ただ黙っているのはよくありません。

薬局などでの自己採血による簡易検査は広がりを見せ、実施が可能になった4月の告示改正から半年で検体測定室の 届け出は600件を超えた。ただ、その際に示されたガイドラインでは、被検者から検査結果に絡んだ診断について質問があっ ても薬剤師は答えることはできず、かかりつけ医らへの相談を勧めることしかできない旨が記された。それでも医師会は医師 業務が浸食されるのではないかと神経をとがらせている。」という記事です。

永井コメント:「被検者から検査結果に絡んだ診断について質問があっても薬剤師は答えることはできず、かかりつけ医らへ の相談を勧めることしかできない旨が記された」ということについて、他のFIP加盟国では聞いたことはありません。

しかし、検体測定件数が、益々増えて行くにつれ、薬剤師が被験者の質問に答えることが出来ない、というようなことが 患者のためになるという考えは通用しなくなるのは必至と思います。欧米の完全分業国では、かかりつけの薬局に来る者を 薬剤師は"my patient" とよびますが、日本では"お客さん"と言います。将来薬剤師が"医療職"の一員として名実ともに 認めらられ、"私の患者"と呼ぶ時代が来ると信じています。薬剤師は患者の相談相手になるとき薬剤師です。

医師の調剤は、薬剤師業務浸食の最たるもので、上記の「薬剤師が、被験者の質問に答える」こととは比べものになりませ ん。私の知る医師の多くが「自分の本業(診察)があるのに他人の本業(調剤)を侵すほど落ちぶれていない」と言っています。 人類の英知に由来する「医師が処方し薬剤師が調剤する」原理原則を弁えれば当然そうなると思います。 他の同時掲載記事もそのまま添付してあります。

永井恒司

【コラム】グレーゾーンを歩く[ 11月27日 11:53 ]

「薬剤師はなかなかグレーゾーンに踏み込まない傾向があるが、薬剤師はこんなこともできるという実績を全国で積み重ね、 国を動かすようなことを発信していくべきだと思うんです」

今月初めに開かれた日本セルフメディケーション学会。薬局店頭での簡易検査結果を使った受診勧奨や、生活指導の在り 方が議論になったシンポジウムで、シンポジストの薬剤師がこう訴えた。

薬局などでの自己採血による簡易検査は広がりを見せ、実施が可能になった4月の告示改正から半年で検体測定室の届 け出は600件を超えた。ただ、その際に示されたガイドラインでは、被検者から検査結果に絡んだ診断について質問があって も薬剤師は答えることはできず、かかりつけ医らへの相談を勧めることしかできない旨が記された。それでも医師会は医師業 務が浸食されるのではないかと神経をとがらせている。

そんな中で開かれたシンポジウムでは「ガイドラインができたからといって、今までできていたことができなくなるのはおかしい」 「検査だけして生活習慣の改善や受診につながるのか」といった意見が多く聞かれた。ガイドラインの順守と、「薬剤師はもっ とやれる」という思いの間で揺れる現場のありようが垣間見えた。

「ぜひ皆さん、自信を持って、ガイドラインを順守しながらグレーゾーンを歩いていっていただければと思います」。座長を務め た東京薬科大の土橋朗教授は、シンポジウムをこう締めくくった。「グレー」を「白」に変えられるかどうかは、これからの薬剤師 の取り組みにかかっている。生活者のためであれば誰も文句は言わない、はずだ。(前田)

薬剤師国試の低合格率に意見なし2014年11月28日 (金) 無季言

◆新薬剤師養成問題懇談会(新6者懇)がおよそ1年ぶりに開かれた。会議では、薬剤師国試合格者の免許登録日を早 めるため大学側が卒業日を3月10日より前に設定することや、「実務実習に関する連絡会議」の設置期間を延長することを 確認した

◆当日、配布された資料に、今年の薬剤師国家試験の合格率に関連するデータがあった。今年の合格率は60・84%、ここ 20年で最も低かった

◆そのため、一部でこの問題について関係者間で踏み込んだ議論が行われるのではとの憶測もあったが、厚労省が試験結果 についての簡単な報告後、委員から意見は出なかった

◆ここで、新6者懇の構成メンバーを見てみる。国公立大学薬学部長(科長・学長)会議、日本私立薬科大学協会、日本 病院薬剤師会、日本薬剤師会、薬学教育協議会、日本薬学会薬学教育委員会、日本薬剤師研修センターなどで、この 問題の当事者である教育関係者が多数を占めていることに気づかされる。教育関係者は、本当に大学が淘汰されるのを待 つしかないと考えているのだろうか。

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